スマホで固定電話　NTTのひかりクラウド電話　for　Teamsって？

リモートワークも少なくなり出勤に世界的に傾きつつありますが
一つの仕事の方法としてリモートワークはこれからも継続するでしょう。

そんな時代に急速に広がっていったのが、
東京なら０３～等の電話番号をそのままスマホで発着信できるサービスです。

NTT東日本のサービスを見てみましょう。

ひかりクラウド電話というサービスが、スマホで固定電話で利用できます。
このひかりクラウド電話を何で（どこの会社で）使うか？っというのが３種類あります

for Microsoft Teams
for Webex Calling
for MiiTel

この３種類です。
３社がNTT東日本の「ひかりクラウド電話」と提携してサービスを行っております。

for Microsoft Teams（マイクロソフト）
for Webex Calling　（シスコシステムズ）
for MiiTel（グーグル）

ここでは、その一つのMicrosoft Teamsを紹介します。

ひかりクラウド電話　for Microsoft Teams

「マイクロソフト　チームズ」と読みます。

・メリット
スマホに専用アプリ（Teams）を入れることで、固定電話の番号を発着信できる。
用意する機械などがほぼ不要。
NTT東日本の番号であれば、電話番号をそのまま使える。
新しい番号取得も可能。
NTT以外の番号であっても、NTTに移行可能な場合がある。
NTT東日本の専用のサポートダイヤルがある

・デメリット
インターネットを使った通話になるので固定電話の品質ではなく多少悪い
通常の固定電話に比べ電波状況により２～３コール遅れてコールが鳴る場合がある
置き型電話機やFAXは使えない
NＴＴ東日本のフレッツ光（コラボレーション光可能）を事前に開通する必要がある
コラボレーション光（ソフトバンク光など）の場合、ひかり電話は提供してないことが条件
初期費用が高額（８万程度）
開通まで時間がかかる（早くても１か月）

準備するもの

・NTT東日本のフレッツ光（インターネット回線）
元々、フレッツ光回線を使っていれば、開通する必要はありません。

・OCN等のプロバイダサービス（固定のインターネットを使わない場合は契約不要）

手続きについて

ＮＴＴ東日本に電話　or　WEBから申し込み、電話のみで完結します。

ひかりクラウド電話という商品は、２つの内訳から成り立っております。

１つ目は、NTT東日本の「ひかりクラウド電話」
2つ目は、マイクロソフトの「Microsoft365 or office365のライセンス」

2つ目のライセンスには複数種類がありますが、
スマホで発着信するのは「Microsoft365 か　office365」というものです。

このラインセンスは、マイクロソフト社のライセンスとなっており、
NTT東日本とは関係ないため、自分で契約をする必要があります。

ひかりクラウド電話には、途中解約の場合も違約金はありません。

まず、基本として、3つの項目を決めましょう。

①電話番号は何番号使うのか？
②電話を何人使う可能性があるのか？
③何人同時に話せるといいのか？

例えば、10人の会社で会社の電話に出る可能性があるのは8人。
でも、同時に話せるのは2人だけでいい場合。

1番号利用で2通話同時。
ちなみに、仮に１名利用で8番号利用の場合も8ライセンス必要です。

どちらも8人分のライセンスという契約になります。
ライセンス数とひかりクラウド電話の契約数は同じになりますので

マイクロソフトのライセンスが8人分利用なら、ひかりクラウド電話の個数も８です。

ライセンスについて

これは、事前に自分で契約しておく必要があります。
必要なライセンスは、電話を利用する人数分とその中に１つ管理用のライセンス。
そして、ライセンスのオプションである電話を使うための契約。

①office365（Microsoft365）のライセンス
②office365（Microsoft365）のライセンスの管理用のもの
③すべてのライセンスに付与するphonesystemオプション

もし8名で電話を利用するなら8個のライセンスが必要です。
「MS365 business basic」という格安の月額715円のライセンスを7個
「MS365 E3」という管理ライセンスを1個

この合計8個のライセンス全てに、
オプションのphonesystem月額957円を付与する。

管理用ライセンスは、ライセンスの種類のより、できるできないがあるため
「MS365 business basic」では管理用ライセンスにはなれません。

管理用ライセンスは
「MS365 E5」「MS365 E3」「office365 E1」「office365 E3」「office365 E5」
などがなれますので、この中から最低1つはこのプランでの契約が必要です。

ちなみに、オプションのphonesystemが標準で入っているのがE5です。

月額料金について

「ひかりクラウド電話」は、利用人数＝MSライセンス数＝契約数が必要です。

例：3人8番号2人同時通話＝ひかりクラウド電話8契約
例：8人1番号8人同時通話＝ひかりクラウド電話8契約
例：8人利用2番号2人同時通話＝ひかりクラウド電話8契約

1番号利用で2通話同時、8人分のライセンスで利用する場合の最低月額料金は、25260円です。

通話料金について

基本料金の他に、通話した（こちらからかけた）料金が発生します。
通話料金の設定は2種類あります。

プラン1：県内通話 6.6円／3分　県外通話 11円／3分
プラン2：全国一律 8.8円／3分

どちらか好きなほうを最初に設定可能なので、自分にあったプランを選択できます。
後からでも無料でこのプランは変更可能です。

開通工事について

①フレッツ光の開通工事を申し込み（１か月）
③ひかりクラウド電話の開通工事（１か月）

フレッツ光の開通工事のみ、工事の人が来て工事しますが、
一部NTTの中だけでの工事で終わる場合もあります。
②は、遠隔での設定ですので、特に誰も来ません。

②の工事の際、今ある電話番号を使う場合は午後3時間程電話不通になります。
事前にスマホやPCにTeamsアプリを入れておく必要があります。

ひかりクラウド電話 初期費用（１０番号までの場合）

約８万円程度。

フレッツ光の開通工事料金が25000円程度（開通済みの場合不要）
ひかりクラウド電話の費用が、3300円程度
初期設定代行費用が、44000円程度
現状の番号を移行する費用、2200円程度

初期設定代行は、自分でもできなくはないですが、
かなり専門的な部分なため、NTT東日本に依頼するのが賢明です。

最後に

従来、どこの会社でもある転送サービスは、固定電話を特定の場所（スマホ）などに
電話を転送するサービスですので、1人（1か所）しか転送できませんでした。

ですが、このサービスは、契約により複数の電話番号や複数人同時に発着信可能です。

スマホの電波がある場所ならどこでも電話を受けられるので、使い勝手はいいですが
電波状況に左右されるため、試してみないとどんなものがわからないというのがあります。

そのリスクを踏まえたうえで、手続きをしましょう。